道場一の古株門下生「T・M」、ついに登場

「T・M、入るぞ」
 N・Tはその小屋のシンボルのような白い木目調のドアをノックした。そのまま扉を開いてN・Tの後ろから中を覗くと、一人の青年が漫画を読んでいた。その青年は私の存在に気が付くとそのまま軽く会釈をした。
「彼はT・M。門下生の中では一番の古参だ」
 門下生と言う言葉は耳に馴染んでいなかったが、私も今日からその「門下生」だ。T・Mは道場の隅々まで知り尽くした古参のような存在らしい。
「どうも、初めまして。T・Mと申します」
 やや震え声になりつつも、T・Mが自ら名乗った。マサはどうやら人見知りする性格のようだ。初対面で緊張しているせいか、依然としてマサの表情は固い。
「T・M、A・Iは俺の幼馴染みだ。どうだ、驚いたか!」
「へー。……あ、そうなんですか」
 T・Mはどことなく懐疑的な眼差しで私の方を見ている。
「いいヤツだから仲良くしてやってくれ」
 簡潔にお互いの紹介を済ませると、N・Tは私とT・Mを残して母屋へ戻っていった。http://xn--eckr4nmbzez81yndn.xyz/